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えっ


病院に行ったら、「気管支炎……いや、喘息ですかね?」と言われた。

えええ?

聞けば、喘息は、症状がほとんど今まで出なくても、素質(体質?)があれば何歳でも発症することがあるそうで。
えー。
やだよー。

「前も咳でかかってますから、気をつけないといけないですねー。」

と言われて帰ってきたが、すごく怖いぞ……。
後天性の喘息なんてあるのかよー!!

***

「なぁ、髪の毛乾かしてもいい?」

彼の泊まっているホテルに会いに行って、そのまま過ごすことにした。
たっぷりお湯をつかってお風呂に入って、ガウンに着替えてから部屋に戻る。
鏡台のまえに座って髪をタオルで拭いていると、ベッドで座って本を読んでいた彼がきゅうにそんなことを言いだした。

「髪?」

わたしはきょとんとしてしまう。
眼の前に鏡があるのに、振り返って彼を見た。
いつのまにか、本を閉じてわたしをじっと見つめている彼。
……その視線に、体が熱を帯びてくる。ガウン一枚の自分がひどく無防備に思えてきて。

「ウン。なんていうか、身づくろいしたい」
「わたしの?」
「そう」
「良いけれど……」

恥ずかしいな。
そう、言おうと思ったのに、言うより早く、彼は私の背後に回り込んできていた。……早い。
髪を拭いていたわたしの手を、彼の大きな手がそっと、退かして、タオルを手に取る。

心臓が、急にドキドキし始める。
体は触れられていないのに、優しい手つきに、いちいち翻弄されてしまって。
思わず俯きそうになると、彼、

「……綺麗だな」

なんて言うし……。
低くて甘い、すこし掠れた声にそんなこと言われたら、もうどうしていいのかわからない。
わたしは今度こそうつむいた。すると。

「首、紅い」

ひゃっ!
露になったうなじに、押し当てられた指先。
びくんと揺れた肩を、そのまま抱き込まれて、後ろから顎をすくわれた。

「心臓も速いな……」
「だ、誰のせいよ、ばか」
「誰のせい?」

上を向かされた視線の先、いたずらっぽい少年のような瞳が──黒い美しい瞳が、わたしを捕らえていた。
言わせたいのだ。私から。

「……髪が乾かないわ……」
「それは答えになってないな」




22:35 | つれづれ | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑
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